この国のメーカーの未来は・・・
2016/07/07
たぶん4年ぶりくらいだと思いますが、久々に二輪のエンジニアをしている知人とバイク談義をしました。
「最近のバイクの世界のトレンドってどうなの?」と聞いたところ、
「4代メーカのカタログから中型やマルチエンジンがどんどん消えている。スポーツバイクとしては 250ccで 2気筒エンジンを搭載したモデルが発売されだしている。」との事。
バイクが売れないとは聞いていましたが、余りの変わりようにびっくりし半信半疑で話を聞いていました。
どうやら、日本の若い人は、趣味も多様化し、また携帯電話などにもお金が掛かり、高価なマルチエンジンのバイクは売れ無くなってきているのだそうです。
一番の売れ筋は、スクータタイプだったが、それもひと昔前までは中型だった。
しかし最近は、125ccとか 150cc(日本の税制には関係なく海外の排気量クラスに準じている)になっている。
スポーツタイプに関しては、メーカの目は海外、特にアジア諸国で売れる2気筒モデルなどのコストの安いバイクをその地で作る。
そして、その余りを国内市場にニューモデルとして投入しているように見えるとの事。
つまり、もう国内で物は売れないので、目も、頭も、生産拠点もすべて海外、特にアジアで考えている。
現在の二輪業界の極端な変容は、たぶん、家電業界、IT業界、自動車業界などの未来の姿なのかもしれません。
特に車なんか、10年後、2気筒でスポーツカーなんて言う世の中になっているかもしれないと思いました。