世界最小 W32気筒エンジンに驚嘆!
Youtubeで見かけた世界最小の W32気筒エンジンの動画があまりにも素晴らしかったので紹介します。
スペイン在住の Barreiroさんが、お孫さんを喜ばせるために趣味で作られたとのことです。
BarreiroさんのYouTubeチャンネル
パーツ数: 850個
ネジの数: 632個
成句時間: 2,520時間
圧縮空気を使って動作しているようですが、まるで金管楽器の様な造形、精密時計のように動く様、その動作音の美しさ、そして縦に立てたコインが全く動かない振動の少なさに思わず見惚れてしまいました。
W32気筒エンジンの Wの部分はシリンダーの配置を表しています。
エンジンを設計する際には出来るだけコンパクトにエンジンルームに収めたい。
しかし、高性能なエンジンを作りたい場合には、多気筒化して振動が少なく馬力の強いエンジンにしたいとのニーズもあります。
極めてシンプルに例え話で説明するなら、
通常の直列 4気筒エンジンのスペースなら、V型にすれば 8気筒エンジンを配置することが出来ます。
V型8気筒エンジンのスペースなら、W型にすれば32気筒エンジンを配置することが出来ます。
ただし、多気筒化が進むほどエンジンも大きく、重く、複雑になり、製造コストも高くなります。
実物の自動車の世界で生産されている W型エンジンとしてはフォルクスワーゲン(VW)のW16気筒エンジンがあります。
そのエンジンは、フォルクスワーゲンの傘下にあるブガッティのヴェイロン(Veyron 16.4)にのみ搭載されています(ちなみにターボチャージャーが四基搭載されています)。
ちなみに、そのベイロンの価格は2億円以上と言われています。
きっと、このお高い値段、とても精密な W16気筒エンジンを積んでいるのも高価格の一因なのでしょうね。